2009-01-01から1年間の記事一覧

イラク戦争前のドバイと、クレジットカード詐欺

「オタクが、個人情報取られたんでしょう!」 詐欺にあった、と伺いましたが、というのんきな返答に頭に来て、語気は荒らげなかったが、一言いうと、先方、馬鹿丁寧な対応に変わった。 数日前、三菱UFJ関係のクレジットカード会社に電話をした時のことであ…

日本は、最後

「イスラエルから電話よ」 世界中どこへ行っても夜型、そこには時差ぼけもなにもない私に、AM8時前に、またあの人たちから電話が来た。 切ってくれれば良いのに、電話は保留になったまま。待たせてしまった以上でないわけにも行くまい。「Hi,Hiromu!」 しかも…

遭遇

●遭遇ドバイでの、小規模貿易の中心地デイラ地区。半年ぶりくらいに街中を歩くと、高級品を扱う店が増え、随分と様変わりしていた。人もそこそこいる。 3週間前に、ドバイの大学で教員をすることになってこちらに来たばかりの、パレスチナ系の知人と食事を…

続・講演は、だるい。

帰国日10日の夜の講演のことを考えている。 今、ドバイでの乗り継ぎ便待ち時間は18時間、夜中までは外に出て、ドバイで働きだしたパレスチナ人の研究者や、6年ほど機会を見つけては訪ねてきたアフガン人の店に行ってみたりしたが、真夜中に空港に戻って…

エルサレムと、ガザ

ガザ南部の街の、キャンプの若者。全く黒人としか見えない青年を、以前紹介した写真の中で見せようとしたが、サイズの問題で切れてしまっていたので、別の写真を。 東エルサレムの、主要道路。イスラエル政府が、エルサレムの中にある入植地に繋がる路面電車…

もし、あの時

上の娘に自慢しようと、フレッシュ・ストロベリージュースを飲みに出たら、ミルクを加えられていて、悔しくなってメロン・ジュースも頼んだ。 娘は、今もアンマンに行くよ、というと、「いちごジュースを飲み過ぎないでね」と言う。アラビア語がしゃべれない家…

日本では?

「実際、やるかもね。そうなるとしたら4月か5月。」 今日会った、イスラエルの外交関係の専門家に、イラン問題について尋ねると、上のような答え。彼は、イラン攻撃などしても何のメリットもないし、不必要な危険を伴うだけ。ブッシュと 違って、少なくとも…

人ごみ

検問所、第一の回転ドアの前。 検問所を抜け、エルサレムに向かう際の車窓。 深夜の西エルサレム 久々に、長蛇の列に並んだ。 ラマッラ(西岸最大の都市)から、エルサレムに向かう際に抜ける検問所で、最近までは、外国人はバスに乗ったままイスラエル軍の…

4/10、11の会とも、まあ旬も過ぎたのか余裕があるようです。 こちらとしては、人数には余りこだわりはないのですが、主催者の立場もありますし・・・毎度の事ですが、新しい情報もあります。 お時間があれば、ご参加下さい。 (詳細は、数日前のブログ…

イランと、イスラエルと、北朝鮮

「イスラエルを殲滅する」 世界中のどの国も、こうしたことを言うべきではないし、言われ続け、それが兵力を併せ持っている場合には、対抗策を講じるのは当然、とユダヤ人の知人が協調する。 エルサレムで、毎度訪ねているイスラエル人(ユダヤ人)の自宅で…

●俊輔、遠藤、ブルーハーツ そういえば、ガザで再三、昨年のトヨタカップと、この間のサッカー日本代表のワールドカップ予選の話をされた。「Syunsuke,great.Undo good」Undo?遠藤のことだった。 帰りがけ、他の知人が熱心に言う。 ガザに関わらずだが、かん…

何処にでもある、話

エルサレムに戻る前に、10年来の知人と語らった。それぞれ、ガザのパレスチナ人らしい経験をしてきているのであるが、難民である一人が、彼の反省を振り返り始めた。概ね知っていたし、彼の転機にも何度か立ち会っていたが、時折彼の話を冗談で笑い飛ばし…

気遣い

ガザへの物資搬入・搬出のための検問付近。荷物が運ばれている気配はなかった。コンクリートの壁の向こうがイスラエル。 破壊されたタイル工場。建物が空爆されているだけでなく、破壊された機械類が外に運び出されていたり、銃弾で中を壊されていて、見た目…

楽園

Marna House In Gaza 知人に紹介されて、02年の危機的状況以来初めて泊まったまともなホテル。これまでも、その一階にある野外カフェには良く来たが、宿泊したのは初めて。たまたま、3月に招聘したアメリカ人研究者サラ・ロイ氏が、20数年前から頻繁に…

31年

トンネル付近の、難民キャンプの青年たち。日本人のような目だ、と自分で語る者から、肌の黒い者まで、様々。(ここにはいないが、十字軍の末裔という肌の白いパレスチナ人も。) カフェは、なくなっていた。 前回の滞在の時に訪れた、トンネルの目の前にあ…

Japan and Gaza/戦場ジャーナリスト’09―41―

何処に行くのか。

ドバイでは、新ターミナルが出来たというのに、出口には出迎えも余りいない。物価については、不動産価格やホテルの値段は若干下がったものの、身の回りの品々は、高値のまま変わらず、生活は厳しくなる一方だという声を聞く。 そして、ともかく会社をたたむ…

「すみません」と、言えない社会

一昨日だったか、余りに激しく動いていたために日時が確定できないのだろうが、比較的混んでいた地下鉄で座って、疲労から頭を下げていると、前にあった、若い女性のおなかに目がいった。妊娠しているようにも見えたが、年の頃、そして、右手の薬指に派手目…

Japan and Gaza/戦場ジャーナリスト’09―39―

今、ブログの過去分について、誤字・脱字等の修正をしています。その日の勢いで書ききることも あって、恥ずかしながら修正すべき部分が多く、現在当たっています。 また、何かお気づきの点があれば、お知らせ願えれば幸甚です。

小さな、シンクタンク

汎用性の高い文献、地図、そして映像資料。勿論、日本語の参考図書も。 そんなものを揃え、資料提供できるライブラリーを整備しようと3年、多忙さと、怠慢さで、 進まなかった物を、今、動かし始めています。 文献・映像のリスト化、それのウエブ化(英語、…

やっぱり、ガザが好き

●やっぱり、ガザが好き京都で、サラの講演を主催してくれた研究者の人に言われた言葉。それをタイトルにしたら、本になるかもね、と。 「やっぱり、ガザが好き」ガザがなければ、今のようなことはあり得なかった。ガザに来るまでは、パレスチナ問題など 殆ど…

Japan and Gaza/戦場ジャーナリスト’09―37―

今週13日(金)、何人かの方と会います。夕方から短時間、取材報告などもしようかと思います、希望者がいれば。 急ですが、そんな方がいれば、以下にご連絡下さい。Hiromuone@aol.com 場所は、いつもの青山の事務所です。流石に疲労も酷いので、今回は一度…

樋口義彦

(元在日本イスラエル大使館広報担当補佐官)樋口という人物、イスラエル大使館を辞めた後、在イスラエル日本大使館で専門調査員をしているらしい。あちらに行く日本人は、彼の名前には気をつけて欲しい。日本人より、イスラエル人の命を重視するような輩だ…

図々しい奴ら

図々しい奴ら「オスロこそが、2 state solutionを崩壊させた」と、今回の講演でDr.Royは明言し、証拠を提示している。 占領が終わらなければ、どんな援助もイスラエルの占領を強化するものとなり、こうした体制に、(日本を含む)欧米諸国が積極的に荷担す…

マルボロ・ハマス

なぜ、マルボロ・グリーンが「マルボロ・ハマス」なの?という質問がありましたので、 ちょっと補足を。緑のマルボロは、ガザでは売っていない。それに、ミント・たばこは、中東では、 「女用」と、馬鹿にされることが多い。(日本でも、そういう傾向はある…

Japan and Gaza/戦場ジャーナリスト’09―34―

今日(5日、木)の朝日新聞朝刊の「ひと」のコーナーで、サラ・ロイ氏が紹介されます。 ご参考までに。

バレンタインと、イスラエルからの電話

(書き残した、小咄を幾つか)バレンタインは、なぜかパレスチナでも。ガザでは、真っ赤な造花などが贈られ ることが多いようだった。街中にも、「Valentine」という英語文字を比較的よく見かけた。保守的な南部でも、勿論。結婚して日が浅い知人も、奥さん…

何と、戦うのか?

地下トンネルを使って運ばれた、エジプト製のたばこ。副流煙が流れて、女の子の方に向かっていく。これはましな方。持ち帰ることが出来なかったもう一種類のハコには、前にも書いたようなもっとえぐい写真。上半身裸の男性が、酸素吸入され、ぐったりしてい…

黒い点を印象付けたいから、周囲を真っ白にする

たばこネタでもう一つ。愛用の銘柄、マルボロ・グリーンをガザに持ち込むと、壮年から20代までにねだられて、直ぐになくなってしまった。多少狙ってはいたものの、「マルボロ・ハマス」というキャッチコピーが、これほど効くとは、やはりガザ。 くだらないだ…

3年ぶりのガザ、人生

(私の追ってきた、個人をご存じの方へのご報告)行きがけには、UAEのHusseinと短時間だがお茶をした。UAEにいると、彼は外国人。言いたいことも言わずに過ごす必要がある。ガザで撮影した映像を送ってくれ、と頼まれて以前郵送したら、中身をみた当局…